ホームページを自作するメリットとデメリット【自作と外注どっちを選ぶべき?】

突然ですが、2024年のデータによると、日本のスマートフォン普及率は約97%だそうです。

国民のほとんどが情報の大部分をインターネットから入手するこの時代。

ただ、「コストがかかる」「何から手を付けていいか分からない」といった理由から、なかなかホームページ制作に踏み切れない方も多いのではないでしょうか?

中には、

「コストを抑えるために、自分でホームページを作れないかな?」
「初心者でも簡単にホームページを作れる方法ってないの?」

と疑問を抱えている方もいるかもしれません。

そこで今回は、

  • ホームページを自作すべき人の特徴
  • ホームページを自作するメリットデメリット
  • ホームページを自作する方法

を解説していきます。

この記事を執筆している私はWEB制作会社で働く現役エンジニアです。

これまでに30件以上のホームページ制作に携わり、時には自作を検討している方からのご相談を受けることもありました。

ホームページの自作をお考えの方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

ホームページは自作すべきか?外注すべきか?

まずは、ホームページを自作すべき人と外注すべき人の特徴をそれぞれ紹介していきます。

記事を読みながら、あなたがどちらに当てはまるかチェックしてみてください。

ホームページを自作すべき人

以下のような場合は、ホームページを自作するのがおすすめです。

  • とにかく費用をかけたくない人
  • 制作に割く時間を確保できる人
  • WEBやITの知識をある程度持っている人
  • 集客やブランディングにそれほど力を入れていない人

ホームページを自作すれば、当然費用を抑えられます。

また、ホームページを自作するにはある程度の知識が必要です。

WEBやITに関する知識が全くないという方は、無理に自作せず外注に頼る方が良いでしょう。

また、ホームページを集客やブランディングに役立てたいなら、さらに高度な専門知識が必要になります。

「とにかくホームページさえあれば良い」という場合は自作を、集客効果にも期待したい場合は外注を選びましょう。

ホームページを外注すべき人

反対に、以下のような人はホームページを外注すべきです。

  • 忙しくて時間を捻出できない人
  • ITやWEBの知識が全くない人
  • インターネットからの集客を期待している人
  • デザインや機能にこだわりたい人

本業が忙しくて、ホームページ制作に割く時間を確保できないなら、当然外注に頼ることになるでしょう。

外注の場合は制作にそれなりのコストがかかりますが、その後の集客効果によってはかけた費用を改修できる可能性もあります。

ホームページに売り上げへの貢献やクオリティを求めるなら、外注での制作を選んでください。

ホームページを自作するメリット4つ

ここからは、ホームページを自作するメリットを紹介していきます。

ホームページを自作すべきか検討中の方は必ず押さえておいてください。

ホームページを自作するメリット4つ
  1. 初期費用を抑えられる
  2. ランニングコストを抑えられる
  3. 自分で更新や修正ができる
  4. WEBの知識が身に付く

1:初期費用を抑えられる

通常、ホームページを外注制作すると30万〜200万円程度の費用がかかります。

内部リンク:ホームページ作成費用の相場ガイドブック!料金を安く抑えるコツも解説

一方、自作なら場合によっては初期費用を0円にすることも可能です。

レンタルサーバーやドメインの契約費用、ツールの利用料を加味しても、5万円あればある程度のクオリティのサイトを制作できるでしょう。

「銀行との取引に向けて、名刺代わりのホームページが欲しい」
「信頼性保持のために一応ホームページを持っておきたい」

といったレベルの期待度なら、わざわざ数十万円かけてホームページを作る必要はありません。

初期費用を抑えて簡易的なホームページを作りたいなら、自作を選びましょう。

2:ランニングコストを抑えられる

ホームページにおけるランニングコストとは、

  • サーバーのレンタル費用
  • ドメインの更新費用
  • ホームページの更新費用
  • 各種メンテナンス費用

などを指します。

外部に委託制作したホームページは、素人による管理が難しい場合もあり、制作会社に月数万円を支払って運用を任せることが多いです。

一方、自分で作ったホームページなら、更新やメンテナンスも自身で行う場合がほとんど。

制作方法や利用ツールによっては、そもそもメンテナンスがほとんど必要ないこともあります。

ホームページを自作すると、初期費用だけでなくその後の運用コストも削減できるのです。

3:自分で更新や修正ができる

もちろん、外注の場合でも自分で更新できる場合はありますが、手軽さでは自作したホームページに軍配が上がります。

例えば以下のような情報は、できるだけ迅速に掲載したいですよね。

  • 臨時休業のお知らせ
  • 今週のおすすめメニュー
  • サービス内容変更のご案内

そんな時、サイトの更新を外部に依頼していると、やり取りや確認作業といった手間がかかり、情報を掲載するまでに1日〜3日程度のラグが発生してしまいます。

一方、自社でサイト管理を行なっていれば、思い立った時にすぐ更新できますよね。

好きな時にいつでも自分で更新や修正ができるというのは、費用面だけでなく、正確な情報をいち早く届けられるという面でもメリットがあるのです。

4:WEBの知識が身に付く

多少のIT知識がある方でも、ホームページを自作するとなると、調べなければ分からないこともたくさんあるはず。

  • サーバーやドメインの契約方法
  • 検索順位を上げるためのSEO対策方法
  • 適切な文字のサイズ
  • 他社の制作事例

このように、分からないことを一つ一つクリアにしていく過程で得た知識は、その後の運用作業にも役立ちます。

場合によっては、マーケティングやライティングなどの知識まで身に付けられるかもしれません。

スキルアップに関心があるなら、ホームページの自作を通してWEB知識を身に付けるのも一つの手なのです。

ホームページを自作するデメリット4つ

続いて、ホームページを自作するデメリットを4つ紹介します。

ホームページの自作には、当然ながら、メリットだけでなくデメリットも存在します。

これからお伝えする内容を必ず確認した上で、ホームページを自作すべきか外注すべきかを判断してください。

ホームページを自作するデメリット4つ
  1. 制作に時間がかかる
  2. 管理や更新に係る作業が増える
  3. 集客に繋がりにくい
  4. デザインの質が下がる

1:制作に時間がかかる

当たり前ですが、ホームページの自作にはそれなりの時間がかかります。

デザインや機能面にもこだわるなら、200時間以上かかる可能性もあります。

「え?そんなに時間かかるの?」って思われた方もいるかもしれません。

でも、初めてホームページを作成する場合、作業を始めると分からないことがバンバン出てくるはずです。

ツールの使い方や制作のコツを調べるだけでも、実際にはかなりの時間を要するでしょう。

さらに、本業がある中で数十時間に及ぶ作業をするとなると、制作期間が数ヶ月に及ぶ可能性もあります。

ホームページの自作を考えているなら、それなりの時間がかかることをあらかじめ把握しておいてください。

2:管理や更新に係る作業が増える

前述の通り、好きな時に好きなタイミングで更新作業ができるのはメリットの1つです。

一方で、全ての作業を自社で行う必要があるため、当然その分の人員を割かなければなりません。

  • 記事やコンテンツの作成
  • システムの更新
  • サーバーやドメインの更新
  • アクセス解析
  • サイトの改善
  • セキュリティ対策

ホームページは作って終わりではなく、作ってからが始まりです。

制作した後の更新や改善を全く行わなければ、ホームページの価値は下がり、当然集客や宣伝効果も失われていくでしょう。

ホームページを自作するなら、管理や更新に係る作業が増えることを見越し、作業担当者を決めておくのがおすすめです。

3:集客に繋がりにくい

そもそも、ホームページを集客に繋げるには、

  • 目を引くデザイン
  • 魅力的なコンテンツ
  • 訴求力のある文章
  • 購買に繋がる構成

といった様々な要素が必要不可欠です。

「デザインは本業でもやってるから大丈夫!」
「文章力には自信がある!」

という方もいるかもしれませんが、たとえデザインだけが良くても、文章や構成に問題があると集客には繋がりません。

ホームページに集客効果を期待するなら、複合的な知識を持ったプロにお願いする方が良いでしょう。

4:デザインの質が下がる

ホームページを自作すると、ほとんどの場合、外注に比べてデザインのクオリティが下がります。

  • デザインの要素
  • 色の組み合わせ
  • フォント選定
  • レイアウト

プロのデザイナーは、これらの要素一つひとつにこだわってデザインを制作します。

WEBデザインの知識がない人が一からサイトを作ると、余程才能がない限り、どうしても「素人感」が出てしまうでしょう。

ホームページのデザインにこだわりたいなら、自作ではクオリティ担保が難しいことを認識しておいてください。

ホームページを自作する方法4つ

これまで、

  • ホームページを自作すべき人と外注すべき人の特徴
  • ホームページを自作するメリットデメリット

について解説してきました。

ここまで読み進めて、すでにホームページの自作を決断された方もいるでしょう。

そんなあなたに向けて、ここからはホームページを自作する方法を4つ紹介します。

ホームページを自作する方法4つ
  1. 無料ブログをホームページ代わりにする
  2. ホームページ作成ソフトで作成する
  3. WordPressで作成する
  4. HTML/CSSで作成する

1:無料ブログをホームページ代わりにする

無料ブログとは、その名の通り、基本料金無料で利用できるブログサービスのことです。

有名な無料ブログサービスとしては、

  • Amebaブログ
  • はてなブログ
  • Blogger

などが挙げられます。

無料ブログをホームページ代わりにするメリット
  • 簡単で迅速にサイトを立ち上げられる
  • 初期費用や運用費用がかからない
  • 更新や修正が簡単
無料ブログをホームページ代わりにするデメリット
  • デザインや構成の変更に制限がある
  • 無料プランだと他社の広告が表示されることがある
  • 信頼に繋がりにくい

サービスに登録したら、後は画面上の指示に従って必要事項を入力していくだけで、あっという間にサイトを開設できます。

中にはスマートフォン1台で全ての作業を完結できるサービスもあるため、

「パソコンの操作が苦手…」
「IT関連の知識に自信がない…」

という方におすすめです。

また、無料プランではサイトの各所に広告が表示されてしまうサービスも多いです。

「とにかく時間とお金をかけずにホームページを作りたい」という方は、まずは無料ブログサービスでホームページを開設してみてはいかがでしょうか。

2:ホームページ作成ソフトで作成する

具体的なホームページ作成ソフトとしては、

  • Wix
  • STUDIO
  • jimdo
  • ホームページビルダー

などが挙げられます。

ホームページ作成ソフトを利用するメリット
  • 簡単にオリジナルデザインのサイトが作れる
  • 初期費用や運用費用がかからないプランもある
  • 更新や修正が簡単
ホームページ作成ソフトを利用するデメリット
  • 素人っぽいデザインになりやすい
  • 無料プランだと一部機能の利用に制限がある

ホームページ作成ソフトなら、直感的な操作でホームページを制作できます。

そのため、専門知識がなくてもオリジナルデザインのサイトを比較的簡単に作成できるのです。

無料プランを用意しているサービスも多いため、制作や運用にコストをかけたくない人にも最適です。

また、無料プランだと利用できる機能に制限があるサービスも多く、制作前にどのサービスが適切かを吟味する必要があります。

ホームページ作成ソフトを利用するなら、ぜひ以下の記事を参考に、各ツールを比較・検討してください。

内部リンク:【無料】おすすめホームページ作成ソフト9選!メリットデメリット徹底比較

初心者でもオリジナルデザインのホームページを自作したいなら、ホームページ作成ソフトを利用しましょう。

3:WordPressで作成する

WordPressとは、豊富なテンプレートや拡張機能を使ってサイトを制作できる、コンテンツマネジメントシステム(CMS)の1つです。

WordPressは世界中で利用されており、実際、インターネット上に存在するWEBサイトの43%に導入されています。

WordPressを利用するメリット
  • 初心者でもオリジナルデザインのサイトが作れる
  • 機能や見た目を自由にカスタマイズできる
  • SEOに強いサイトが作れる
WordPressを利用するデメリット
  • 制作にある程度のWEB知識が必要になる
  • 大規模なサイトの制作には時間がかかる
  • サーバーやドメインの契約を別途行う必要がある

WordPressでは「テーマ」と呼ばれるWEBサイトの全体のテンプレートが提供されており、各テーマは最低限のデザインや機能を備えています。

もちろん、テーマに備わったページや機能にプラスして、拡張機能によるカスタマイズを行うこともできます。

テーマによっては、SEOに有利なページ構成や機能が搭載されており、他のツールを利用して作ったサイトよりも検索順位が上がりやすい傾向にあります。

ただし、デザインのカスタマイズや機能の追加には、それなりの知識が必要です。

時には、コードの編集や他サービスとの連携など、高度な作業が発生することもあるでしょう。

ある程度のWEB知識があり、デザインや機能面にこだわったホームページを制作したいなら、WordPressの活用を検討しましょう。

4:HTML/CSSで作成する

インターネット上に存在するホームページは、全てHTML/CSSを用いて制作されています。

無料ブログやホームページ作成ソフトで制作したサイトであっても、単に制作方法が違うだけで、基本的にはHTML/CSSを用いて作られているのです。

HTML/CSSで作成するメリット
  • デザインや機能のカスタマイズに制限がない
  • ツールの更新や提供内容変更の影響を受けない
  • WEBに関する知識と技術が身につく
HTML/CSSで作成するデメリット
  • 技術習得に時間がかかる
  • 機能の導入にはさらに高度な知識が必要になる
  • 更新に手間がかかる

「他社と被らない、インパクトあるデザインにしたい」
「自社独自のシステムと連携したサイトを作りたい」

といった場合には、カスタマイズに制限のないHTML/CSSでの制作がおすすめです。

また、使用ツール自体のシステム更新や提供内容変更の影響を受けることがないのもメリットの一つです。

言語の習得やWEBサイトの仕組みの学習には、3ヶ月〜半年程度の期間を要するでしょう。

もし「お問い合わせフォーム」や「会員登録」といった機能まで付けるなら、さらに半年〜1年以上の学習期間が必要です。

また、その後の更新作業でも毎回コードを編集する必要があるため、運用にも手間がかかることを念頭においてください。

デザインや機能面に強いこだわりがあり、かつ技術習得の時間が確保できるなら、HTML/CSSでの制作を検討しても良いでしょう。

まとめ

最後に、本記事の内容をまとめます。

ホームページを自作すべき人の特徴
  • とにかく費用をかけたくない人
  • 制作に割く時間を確保できる人
  • WEBやITの知識をある程度持っている人
  • 集客やブランディングにそれほど力を入れていない人
ホームページを外注すべき人の特徴
  • 忙しくて時間を捻出できない人
  • ITやWEBの知識が全くない人
  • インターネットからの集客を期待している人
  • デザインや機能にこだわりたい人

もし「自作すべき人の特徴」に当てはまっているなら、以下のメリットデメリットを把握した上で、実際に自作するかどうかを判断してください。

ホームページを自作するメリット4つ
  1. 初期費用を抑えられる
  2. ランニングコストを抑えられる
  3. 自分で更新や修正ができる
  4. WEBの知識が身に付く
ホームページを自作するデメリット4つ
  1. 制作に時間がかかる
  2. 管理や更新に係る作業が増える
  3. 集客に繋がりにくい
  4. デザインの質が下がる

実際にホームページの自作へ踏み切る方は、以下の4つから自分にあった制作方法を選定しましょう。

ホームページを自作する方法4つ
  1. 無料ブログをホームページ代わりにする
  2. ホームページ作成ソフトで作成する
  3. WordPressで作成する
  4. HTML/CSSで作成する

もし、実際の制作方法をみて「自社で対応するのは難しそう」と感じたなら、外注の方が向いているかもしれません。

弊社では、ホームページ制作に関する無料カウンセリングを実施しています。

もちろん、「まだ外注するかは分からないけど話だけ聞きたい」という方も大歓迎です。

ホームページの制作を検討されている企業様は、ぜひお気軽に弊社にご相談ください。

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