この記事では、
「ホームページ制作の営業を受けることがあるけど、実際ホームページって必要なの?」
「今の所ホームページなしでも困ってないし、イマイチ必要性がわからない…」
「ホームページの制作は、メリットデメリットを把握した上で判断したい」
という方に向けて、企業ホームページの必要性を解説していきます。
総務省による令和3年の調査によると、自社のホームページを開設している企業の割合は 90.4%。
実に9割以上の企業がホームページを開設しているのです。

老若男女問わずインターネットに触れる現代社会では、ホームページはもはや「あって当たり前」という認識の人も多いでしょう。
本記事を読めば、企業ホームページの必要性からメリットデメリットまで完璧に理解できます。
この記事を執筆してる私は、WEB制作歴5年の現役WEBディレクターです。
これまで数十件の企業ホームページ制作に携わってきた中で、思いもよらないホームページ制作のメリットに気付かされることもありました。
「企業ホームページの必要性を知りたい」
「メリットデメリットを把握してから作るかどうか判断したい」
と感じている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
企業ホームページが必要な5つの理由
まずは、企業ホームページが必要な5つの理由をご紹介していきます。
- お客様に信頼されないから
- お客様が気軽に問い合わせできないから
- 求人を出すたびにコストがかかるから
- 競合他社に負けてしまうから
- 人件費を削減できるから
ホームページが信頼や集客に繋がることは、既に認識されている方が多いかもしれません。
でも、ホームページがもたらす効果はそれだけに留まらないのです。
ホームページの必要性が分かれば、自社ホームページを作るべきかどうかも判断しやすくなるはず。
ホームページ制作を少しでも検討しているなら、これから解説する内容を必ず理解しておいてください。
1:お客様に信頼されないから
「信頼性の担保」は、ホームページを作る一番の目的とも言えるでしょう。
ホームページがあるだけで、お客様からの信頼度は上がります。
そして、信頼度が上がれば、当然売り上げ向上やブランディング効果にも繋がります。
この記事を読んでいる方の中にも、
「気になるサービスがあったから運営会社を調べたけど、ホームページすら見つからず、本当に安全なサービスなのか不安になった」
「SNSで見かけた広告について調べたら、『ホームページすらない怪しい企業だ』という情報が出てきた」
こんな経験のある方が多いのではないでしょうか?
特に、初めて耳にする企業の場合、まずはホームページを探してみるという人も少なくないでしょう。
実際、金融機関での法人口座開設時にホームページの有無を確認されることもあります。
せっかく素晴らしい事業を展開しているのに、ホームページが無いというだけで信頼されないなんてもったいないですよね。
会社や商品に興味を持ってくれた新規顧客を逃さないためも、ホームページによる信頼性担保が必要なのです。
2:お客様が気軽に問い合わせできないから
ホームページがあれば、お客様が気軽に問い合わせできる環境を用意できます。
「うちはSNSやマップ上で電話番号やメールアドレスを公開してるから、わざわざホームページを作らなくていいよね?」
とお思いの方もいるかもしれません。
でも、ホームページにお問い合わせフォームを設置しておけば、あらかじめ用意された項目に回答するだけでいつでも質問や相談ができます。
これなら、連絡の取れる時間帯が限られる電話や全ての文面を考えなければならないメールより、気軽に問い合わせができると思いませんか?
実際、ほとんどの企業ホームページにお問い合わせフォームが設置されていますよね。
最近では、AIを使ったチャット機能を搭載し、より気軽に問い合わせができる環境を提供しているホームページも少なくありません。
お問い合わせをしてくるユーザーは、あなたの会社や商品に興味のある見込み顧客。
せっかくの見込み顧客を逃さないためにも、お問い合わせフォーム付きのホームページはもはや必須なのです。
3:求人を出すたびにコストがかかるから
ホームページの有無は、求人募集のコストや効率にも影響します。
人員募集のたびに求人サイトにお金を払っているなら、採用情報を掲載したホームページを作る方が、長い目でみると安く済むかもしれません。
掲載期間に限りのある求人サイトに比べ、ホームページは、一度作ってしまえばサイトが存在する限り情報を掲載し続けられます。
- ページの掲載停止/再開
- 情報の差し替え
といった作業さえ自社で行えば、作業を外部に委託する必要がなくなるため、採用コストを大幅に削減できますよね。
たとえ開設時にそれなりのコストがかかったとしても、数年単位で見れば十分回収できる可能性が高いのです。
「でも、やっぱり求人サイトに情報掲載した方が大勢の目に触れるし、ホームページだけじゃ不安だな」
という場合でも、求人サイトとホームページを組み合わせれば、求人効率を大幅に挙げられるかもしれません。
大手人材紹介サービスのエン・ジャパンによると、転職活動者の約9割が企業ホームページを確認しています。

「代表者はどんな人なんだろう?」
「オフィスや従業員の雰囲気は自分に合ってるかな?」
「どんなミッションを掲げているんだろう?」
など、求職者は様々な情報を求めています。
ホームページが無いと、「どんな会社か分からないし、応募するのはちょっと怖いな」と選択肢から除外されてしまう可能性があるのです。
今やネットでの情報収集が主流である採用活動には、ホームページが必要不可欠。
求人にかける労力を削減したいなら、ホームページの制作を検討すべきかもしれません。
4:競合他社に負けてしまうから
ホームページを持っていない企業は、知らず知らず、競合他社に顧客を取られてしまっているかもしれません。
国民の9割以上がスマホを所持している現代では、気になった商品やサービスがあれば、ほとんどの人がまずネットで情報を集めます。
あなたがネットで商品名を検索したとして、
- 販売会社のホームページが見つからない
- 商品情報を詳しく紹介しているサイトがない
こんな状況だったら、「この商品、ちゃんとした会社が作ってるのかな?」と不安に思いませんか?
そんな中で、別の企業のホームページで同じような商品が紹介されていたらどうなるでしょうか?
当然、他社の商品の方に興味が移ってしまう人が多いはずです。
あなたの会社も、ホームページが無いせいでお客様を逃している可能性があるのです。
特に個人のお客様向けの商品やサービスを提供しているなら、数ページ程度の簡素なホームページくらいは持っておいた方が良いでしょう。
5:人件費を削減できるから
ホームページが無い企業は、本来必要のない作業に無駄な人員を割いてしまっている可能性があります。
例えば、お問い合わせへの電話対応。
問い合わせがあるたびに、何度も同じような質問に答えていませんか?
でも、ホームページに商品情報やよくある質問集などを掲載していれば、その対応は本来必要ないかもしれないのです。
電話対応に労力と時間を取られるせいで社員の業務負担が増えてしまうなんて、無駄の極みですよね。
その他にも、企業によっては以下のような作業効率化ができるかもしれません。
- 取引先へのお知らせをホームページのニュース欄に掲載できるようになり、毎回全ての取引先にメールを送る必要が無くなった
- お店の休業日を毎月店舗内に掲示していたが、ホームページのカレンダーを更新するだけで良くなった
必要のない作業を削減できれば、本来の業務に集中でき、最終的には人件費の削減にも繋がります。
業務効率化やコストカットを目指すなら、まずはホームページの制作から初めてみてもいいかもしれません。
企業がホームページを作るメリット3つ
ここまで、企業にホームページが必要な理由を解説してきました。
ただ、これだけではまだホームページを制作するべきか判断しかねる方も多いかもしれません。
そこで、ここからは企業がホームページを作るメリットを3つご紹介します。
メリットをしっかり把握したうえで、ホームページを作るかどうか検討してみてください。
- お客様から信頼されやすくなる
- WEBから集客や求人募集ができる
- コスト削減に繋がる
1:お客様から信頼されやすくなる
ホームページがあると、お客様からの信頼性が向上します。
ホームページには、
- 会社概要
- 会社の沿革
- 代表メッセージ
- 事業内容
- 商品情報
- お客様の声
- よくある質問
など、多岐に渡る情報を掲載できます。
「何をやっている会社なのか」
「どのくらい歴史があるのか」
「どんな評価を受けているのか」
といった情報が分かれば、たとえ初めて名前を聞く企業でも安心できますよね。
逆に、ホームページがないと、どんなに良い会社や商品でも信頼されにくくなってしまいます。
様々な情報を掲載することで信頼性を担保できるのは、ホームページを作る大きなメリットなのです。
2:WEBから集客や求人募集ができる
ホームページがあれば、インターネット経由で集客や求人ができるようになります。
前述の通り、商品やサービスに興味がある人の9割は、まずネットで検索をかけます。
今や、インターネット上への情報掲載は、多くの企業において何より大きな集客効果をもたらすのです。
また、集客効果が一時的なチラシや街頭広告とは違い、一度掲載した情報が継続的に集客効果を生み出すのもホームページのメリット。
インターネットで販売している商品・サービスはもちろん、店舗型のビジネスでもホームページの効果は絶大です。
さらに、ホームページなら商品やサービスの紹介だけでなく、求人募集も両立できます。
事業の拡大に欠かせない人材確保も、ホームページがあればコストを抑えつつ効率化できるかもしれません。
ホームページは、運用次第で売上や事業拡大に大きな役割を果たす重要ツールです。
インターネット経由での集客に踏み出すなら、まずはホームページの開設から初めてみてください。
3:コスト削減に繋がる
ホームページがあれば、
- 人件費
- 求人掲載費
- 広告費
など、様々なコストを削減できる可能性があります。
例えば、電話やメールでのお問い合わせ対応に時間を取られているなら、よくある質問内容をホームページにまとめておけば人件費を削減できますよね。
また、前述の通り、ホームページに商品や求人の情報を掲載しておけば、インターネット経由での集客や認知度向上に繋がります。
「ホームページを作る = コストがかかる」というイメージをお持ちの方も多いですが、長期的に見ればかえってコストを削減できるかもしれないのです。
人件費や広告費の削減に取り組んでいるなら、ホームページ制作も施策の一つとして検討してみてください。
企業がホームページを作るデメリット3つ
続いて、ホームページを作る3つのデメリットを紹介していきます。
これらのデメリットを知らずにホームページを開設してしまうと、思わぬ失敗を招く恐れがあります。
ホームページを作る際は、事前にメリットデメリットの両方を把握しておいてください。
- 制作に費用がかかる
- 運用にランニングコストがかかる
- 運用担当者が必要になる
1:制作に費用がかかる
ホームページを作るには、当然それなりの制作費用がかかります。
実際にかかる費用は内容によって大きく異なりますが、相場感は以下の通り。
- 10ページ程度の簡易的なホームページ:20〜50万円
- 20ページ程度のデザインや機能にもこだわったホームページ:50〜100万円
- 30ページ以上の集客やブランディングまで叶えるホームページ:100万円以上
詳しく内訳を知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

ただし、「クオリティにはこだわらないから、とにかく初期費用を抑えたい」という場合には、様々な方法でコストを抑えることもできます。
- 必要最低限のページや機能のみ制作する
- 制作会社ではなくフリーランスに依頼する
- 無料ホームページ作成ソフトを使って社内制作する
- 補助金を利用する
依頼先や制作方法を吟味すれば、手出しなしでホームページを制作できるかもしれません。
「思っていたより制作費用が高くて、会社の予算を圧迫してしまった」ということのないよう、あらかじめ自社の予算をしっかり把握しておきましょう。
自社での判断が難しければ、制作会社の無料カウンセリングを利用するのもおすすめです。
ホームページの制作を検討しているなら、おおよその制作費用を見積もっておいてください。
2:運用にランニングコストがかかる
ホームページは、制作時だけでなく運用にも費用がかかります。
ランニングコストとなるのは、例えば以下のような費用。
- サーバーのレンタル費:500〜3,000円/月
- ドメイン更新費:0〜500円/月
- システム利用料:1,000〜5,000円/月
- 制作会社への作業外注費:5,000〜50,000円/月
利用サービスや委託先の制作会社、運用作業の内容によって料金は大きく変動しますが、月額1〜2万円程度が相場です。
ただし、社内で保守運用を行ったり、無料のドメインを利用することで、ある程度費用を抑えることもできます。
運用費用は、ホームページが存在する限りかかり続けます。
事前に費用の目安を把握しておき、計画的にホームページ制作を進めてください。
3:運用担当者が必要になる
ホームページ完成後の運用作業には、担当者が必要になります。
ホームページは作って終わりではなく、継続して運用していかなければ意味がありません。
- コンテンツ更新
- デザインの修正
- システムメンテナンス
- アクセス改善
といった作業が定期的に発生するため、社内に人材リソースの確保が必要なのです。
専門知識が必要な作業もあるため、社内での人材確保が難しい場合は、運用を制作会社に依頼することも手段の一つです。
ただし、その場合でも制作会社とのやり取りに担当者を立てることになるため、本来の業務にあたる時間が少なくなる可能性も加味しておきましょう。
企業がホームページを作る際の注意点3つ
ここまで企業にホームページが必要な理由とメリットデメリットを解説してきました。
最後に、これから自社のホームページ制作を行う方に向けて、ホームページ制作際の注意点を3つご紹介します。
これらの注意点を守らずにホームページの制作を進めてしまうと、集客やコスト削減といった効果を得られないかもしれません。
企業ホームページの制作で失敗したくない方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
- 目的を明確にする
- いきなりお金をかけ過ぎない
- 外注先は安さだけで選ばない
1:目的を明確にする
企業ホームページを制作する前に、必ず目的をハッキリさせましょう。
「ただ何となくホームページがほしい」
「予算が余っているから消化したい」
といった曖昧な理由で制作を進めてしまうと、サイトの設計やデザインの方向性がブレブレになります。
例えば、
「ホームページでお店の認知度を上げて、実店舗に誘導したい」
「自社製品のブランドイメージを伝えたい」
「求人と広告のコストを削減したい」
このような目的を設定しておけば、ゴールが明確になりますよね。
サイトのゴールが決まると、必要なページや機能の洗い出しがしやすく、制作もスムーズに進行しやすくなります。
制作にかかる費用や時間を無駄にしないためにも、しっかりと目的を設定した上で制作に臨みましょう。
2:いきなりお金をかけ過ぎない
ホームページの開設が初めてであれば、最初からお金をかけすぎるのはおすすめしません。
「必要な機能を全部入れ込んで、完璧なホームページを作りたい!」と意気込んでしまう気持ちは分かります。
ただ、ホームページは実際に運用してみなければ、集客への影響やコスト削減効果を完璧にはかることはできません。
業界や条件によって、低コストのホームページで充分効果を得られることもあれば、いくらお金をかけても中々効果に繋がらないこともあります。
特に、会社設立と同時にホームページを制作する場合、できるだけ予算や時間を確保しておきたいところですよね。
そんな中、ホームページ制作に費用や時間をかけすぎてしまうと、思わぬところで足を引っ張られる可能性もあります。
ホームページは、あくまでもビジネスを成功させるためのツールに過ぎません。
初めは必要最低限のページや機能でホームページを制作し、運用する上で追加したい情報や機能が出てきたら都度リニューアルしていくのがおすすめです。
3:外注先は安さだけで選ばない
ホームページの制作を外注する場合、安さだけで選ぶのはやめてください。
安いという理由だけで制作会社を決めると、高確率で失敗します。
特に、相場と比較して極端に安い場合、実力不足や対応の不十分さを感じてしまう可能性もあります。
制作費用が他社より高い制作会社でも、その分ホームページからたくさんの人を集客できれば、結果的には会社にとって利益になるかもしれません。
安物買いの銭失いにならないよう、制作会社を選ぶ際には、以下の5つを確認しておきましょう。
- 料金が自社の予算内か
- 要望やニーズを細かくヒアリングした上で提案をしてくれるか
- 担当者とのコミュニケーションがとりやすいか
- 自社と同じ業界や業種の制作実績があるか
- アフターサポートは充実しているか
制作会社を選ぶ際には、実績や口コミ、カウンセリング時の対応などを確認し、価格以外のメリットも含めて吟味してください。
まとめ
最後に、本記事の内容をまとめます。
企業にホームページが必要な理由は、以下の5つです。
- お客様に信頼されないから
- お客様が気軽に問い合わせできないから
- 求人を出すたびにコストがかかるから
- 競合他社に負けてしまうから
- 人件費を削減できるから
また、ホームページ制作には以下のメリットやデメリットがあります。
- お客様から信頼されやすくなる
- WEBから集客や求人募集ができる
- コスト削減に繋がる
- 制作に費用がかかる
- 運用にランニングコストがかかる
- 運用担当者が必要になる
実際にホームページを制作するなら、以下の注意点を必ず守ってください。
- 目的を明確にする
- いきなりお金をかけ過ぎない
- 外注先は安さだけで選ばない
企業のホームページ制作には、制作会社選びも重要です。
ホームページを制作する目的によって最適な制作会社は異なりますが、
「インターネット経由での集客に力を入れたい」
「売り上げに繋がるホームページを作りたい」
という方は、ぜひ弊社の無料カウンセリングにご参加ください。
貴社の状況や課題をお伺いした上で、適切なプランをご提案させていただきます。