ホームページ運用費用の相場は？ランニングコストを抑えるコツも解説

企業の経営者や個人事業を営む中で、

「昔作ったサイトをリニューアルしたいけど、月々にかかる費用も高くなるのかな？」
「ホームページ運用費を経費に入れたいけど、ざっくりでも金額感がわからないと困る…」
「ドメインとかサーバーとか聞くけど、年間いくらくらいみとけばいいの？」

とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、これらの疑問を解決できるよう、ホームページ運用費用に関する知識を網羅的にお伝えします。

私はホームページ制作歴3年の現役エンジニアで、これまで数多くのホームページ運用に携わってきました。

本記事では、ホームページ運用費用の相場から内訳、ランニングコストを抑えるコツまで、徹底解説しています。

ホームページ運用でお悩みの方は、ぜひ最後まで読んでください。

ホームページ運用費用の相場

まずは、ホームページ運用費用の相場を解説します。

結論から言うと、ホームページ運用費用のボリュームゾーンは、月額5,000〜2万円です。

ただし、運用作業の内容によって費用にばらつきがあり、場合によっては5万円以上かかることもあります。

作業内容ごとの月額運用費用を表にまとめたので、まずはこちらをご覧ください。

ここからは、さらに詳しく各価格帯の内訳を説明します。

1：月額5,000円以内

月額5,000円以内の運用費用では、必要最低限のホームページ運用作業のみを行うことができます。

最低限の運用作業とは、以下の3つ。

• レンタルサーバー費用
• ドメイン費用
• SSL費用（セキュリティ対策費）

これらは、基本的にホームページを運用する上で必ずかかる費用です。

外部に修正や更新、アクセス解析等の依頼をする必要がない場合は、この価格帯を見込んでおきましょう。

2：月額1～2万円

一般的なホームページ運用費用として一番多い価格帯が、この月額1〜2万円です。

外部の会社に管理を委託する場合の最低ラインとも言えるでしょう。

この価格帯では、最低限の運用作業に加えて、数時間または数回の更新や修正が依頼できます。

• お知らせやブログの更新
• テキストや画像の差し替え
• 定期的なバックアップ

といった軽微な作業を毎月依頼できるため、信頼感のあるホームページ作りには欠かせません。

「ホームページを集客やブランディングに役立てたいけど、社内にホームページを更新・修正できる人材がいない」

と言う場合は、最低でも月額1〜2万円の運用費が必要になります。

3：月額2～5万円

月額2〜5万円は、最低限の維持だけでなく、より充実したサポートを求める場合の価格帯です。

この価格帯には、最低限の運用作業と軽微な修正作業に加え、以下のようなサービスが含まれることが多いです。

• 問題や障害が発生した場合の復旧対応
• 月次レポートの提出
• アクセス解析

ホームページを運用していると、システムの自動アップデートや不正アクセスなどにより予期せぬエラーが発生することもあります。

初心者では対応が難しく、場合によっては個人情報の流出といったトラブルに繋がることもあるため、ホームページを安全に運用したいならこの価格帯がおすすめです。

また、アクセス解析や運用レポートの提出までサポートされているため、ホームページからの集客に力を入れたい場合にも最適です。

4：月額5万円以上

月額5万円以上かければ、ホームページの運用に加えて、集客や売り上げの向上に関するコンサルティングを受けることもできます。

• 運用はWeb制作会社に
• マーケティングはWebコンサルティング会社に

というように、複数の会社に作業を委託する場合もこちらの価格帯に含まれます。

事業の拡大を見込んでいる場合やインターネット経由の収益を倍増させたい場合など、企業によっては月数十万円をかけることもあります。

とはいえ、よほど集客やブランディングに力を入れない限り、ホームページ運用に5万円以上をかける必要はありません。

もし5万円以上の運用契約を結ぶ場合、依頼先の得意分野を十分吟味して、納得する結果が得られる外注先を慎重に選んでください。

ホームページ運用費用の内訳

続いて、ホームページ運用費用の細かい内訳を解説します。

ホームページの運用費用は大きく以下の3つに分けられます。

では、それぞれの費用の内訳を詳しく見ていきましょう。

1：レンタルサーバー費用：月額1,000円程度

ホームページをインターネット上で公開するには、データを保管するサーバーの契約が必要です。

ホームページを家に例えると、サーバーは「土地」にあたります。

例え家づくりに必要な建材が揃っていても、その家を建てる土地がなければ住居としては使えませんよね。

つまり、レンタルサーバー費用は、ホームページを持つなら基本的に必ずかかるのです。

近年では低価格のレンタルサーバーを提供する会社も増えており、必要最低限のプランであれば月1,000円程度で契約できます。

プランによってサーバーの容量やサポート内容が異なるため、自社ホームページのページ数や目的に応じたプランを選びましょう。

2：ドメイン費用：月額 〜1,000円

ホームページの運用には、ドメイン費用も必須です。

なにかを検索してサイトを開いたとき、ブラウザ上部に「https://〇〇〇.com」や「https://〇〇〇.co.jp/home」などのURLが表示されますよね。

この「〇〇〇.com」「〇〇〇.co.jp」部分がドメインにあたります。

ホームページを家に例えると、ドメインの役割は住所。

せっかく家を建てても、住所がなければお客様が家まで辿り着けないですよね。

そのため、ホームページ等のWebサイトにはドメインの取得が必須なのです。

一般的には、会社やサービスの名称を含めたドメイン名を取得することが多く、当サイトなら「north-wing.co.jp」がドメイン名にあたります。

また、ドメインは種類により料金が異なり、人気の高い「.co.jp」などは取得費・更新費が高いことが多いです。

ドメインを取得できるサービスは複数存在しますが、同じドメインでもサービスによって費用が異なり、場合によっては無料で取得できることもあります。

どのドメインサービスを利用しても構いませんが、訪問者にとって違和感のない、信頼感が得られるドメイン名を使うとよいでしょう。

SSL費用：月額 〜1,000円

利用者にとって安全なホームページを作るには、SSL証明書の取得も欠かせません。

SSLとはインターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組みのこと。

この仕組みを使うことで、第三者によるWebサイトの改ざんを防ぎ、安全性を高めることができます。

SSL証明書を取得せずにホームページを公開することもできますが、

• サイトの改ざん
• 個人情報の流出

といったトラブルを防ぎ、訪問者の信頼を得るためにも必ず導入しましょう。

特に、お問い合わせフォームやログインなど、個人情報を入力する必要のあるサイトでは必須です。

レンタルサーバー会社によっては無料でSSLを提供しているので、サーバーの契約を申し込む際には、SSL証明書の取得料金も確認してください。

4：コンテンツ更新費用：月額5,000〜30,000円

ホームページを定期的に更新する場合、コンテンツ更新費用がかかります。

コンテンツ更新費用とは、

• 画像の差し替え
• 文章の修正
• 記事の追加

などを制作会社に依頼する際の費用です。

当然ながら、自社に更新ができる人員がいる場合は必要ありません。

外部に委託する場合は、

1. 月額で毎月決まった作業時間まで作業してもらう
2. スポット的に必要な時だけ費用を払って作業してもらう

という2パターンの方法があります。

基本的には、毎月更新作業が発生する場合は①の定額プランを、年数回程度の更新頻度であれば②の都度依頼プランを選ぶと最低限のコストで運用ができます。

どれくらいの頻度で更新が発生しそうかを予測し、無駄のないプランでの契約を行いましょう。

5：監視・障害対応費用：月額5,000〜30,000円

監視・障害対応費用は、ホームページを運用する上で発生するトラブルを素早く発見して対処してもらうための費用です。

ホームページを持っていると、

• 画面が真っ白になった！
• お問い合わせフォームが動かない
• 表示が崩れた

などの突然のトラブルが結構あります。

たとえホームページを更新せず放置していたとしても、システムの自動更新やマルウェアなどにより、予期せぬトラブルに見舞われる可能性もあるのです。

場合によってはデータが全て消えてしまうこともあるため、ホームページのトラブルによる機会損失に備える保険として、ぜひ依頼を検討してください。

6：セキュリティ対策費用：月額5,000〜30,000円

ホームページのトラブルを未然に防ぐには、セキュリティ対策も欠かせません。

ホームページを運用する限り、リスクは常に付き纏います。

これらを防ぐためには、以下のように様々なセキュリティ対策が必要です。

近年では、中小企業のホームページを狙ったサイバー攻撃も増加しています。

もちろん、中には初心者でも簡単に対応できるセキュリティ対策方法もありますが、安全性を最大限に高めたいならプロへの依頼を検討してください。

7：メンテナンス費用：月額1,000〜3,000円

ホームページにCMS（コンテンツ・マネジメント・システム）を導入している場合や、お問い合わせフォームなどの機能を搭載している場合、定期的なメンテナンスが必要です。

これらのシステムを放置しておくと、自動アップデートによって表示崩れが起きたり、動作の不具合が起きる原因となります。

たとえ個人情報流出やサイト改ざんといった大きなトラブルが起きなくても、ページ自体が大きく崩れていたら、利用者は不審に思ってしまいますよね。

ホームページに不備があると、顧客や取引先からの信頼喪失に繋がりかねないのです。

比較的安価で依頼でき費用対効果が高いため、外部に運用を依頼する場合はメンテナンス作業を含んだプランでの契約をおすすめします。

8：アクセス解析費用：月額5,000〜100,000円

ホームページを集客に役立てたい場合、アクセス解析にも費用がかかります。

アクセス解析とは、

• ホームページにどれくらいの人がアクセスしたか
• どんなキーワードの検索でホームページに辿り着いているか

といった情報を解析し、定期的にレポートを提出してもらうこと。

現状のホームページの問題点や改善点を指摘してもらうことで、集客やブランディングを強化できます。

また、プランによっては解析したアクセス情報を元に、サイトの改善まで依頼できることもあります。

インターネット経由での集客やブランディングに力を入れる場合は、アクセス解析まで含んだ運用プランの契約を検討してください。

9：コンサルティング費用：月額5〜50万円

コンサルティング費は、SEO対策やコンテンツマーケティングなど、ホームページからの集客を強化したい場合にかかる費用です。

金額にかなり幅がありますが、これは目的や施策内容、期待する効果によって価格が変動するため。

本格的なSEO対策や広告運用を依頼する場合は、100万円を超えることもあります。

多額の費用がかかる分、集客効果も期待できるため、集客面を大幅に強化したい場合におすすめです。

ただし、時には期待した効果が得られないことも当然あります。

コンサルティング会社の経験値や実績を確認し、自社の予算や希望に合った契約を心がけてください。

ホームページ運用費用を安く抑えるコツ3つ

ここまで、ホームページの運用費用の相場と内訳を解説してきました。

当然ながら、費用をできるだけ抑えたいなら、依頼する作業を限定し必要最低限のプランを選択する必要があります。

ただ、中には

「どの作業も必要な気がしてきた…。」
「契約内容は今のままで、少しでも費用を抑えられないかな？」

とお思いの方もいるかもしれません。

そんなあなたに向け、ここからは運用費用をさらに安く抑えるコツをお伝えしていきます。

1：レンタルサーバーとドメインは自社で管理する

運用費用を抑えたいなら、レンタルサーバーとドメインは自社の名義で契約しましょう。

「え？普通は自社の名義で契約するよね？」

と思われた方もいるかもしれません。

ですが、実は制作会社や管理会社名義での契約となっていることもよくあります。

自社以外の名義で契約している場合、契約内容の変更に制限がかかるうえ、管理費も割高になりがち。

サーバーやドメインの管理は初心者でも可能なことが多いため、特別な事情がないかぎりは自社の名義で契約しましょう。

2：作業量に応じて月額契約かスポット対応を選ぶ

ホームページの運用費用は、契約によっても変わります。

ホームページ運用の契約方法は、大きく分けて以下の2種類あります。

1. 月額定額契約：「月〇時間まで」「月〇回まで」のように、決まった範囲で作業を依頼する
2. スポット契約：作業が必要になった際に都度依頼する

当然、同じ作業を依頼するなら定額契約の方が安く済みますが、依頼する作業が少ないと払ったお金が無駄になってしまいますよね。

そのため、依頼したい作業量があらかじめ決まっているなら、以下の契約方法を選択してください。

• 毎月一定量の運用作業を依頼する予定がある場合：定額契約
• 月1回いかの運用頻度の場合：スポット契約

ただし、

「最初はたくさん更新したいけど、そのうち更新頻度が減っていきそう…」

という場合もあるでしょう。

その場合、作業量が多い期間は月額定額を結び、少なくなってきたらスポット対応に移行するという流れが効率的です。

どちらを選ぶにしても、緊急で作業を依頼したい場合やトラブル時のことを考慮して、スポット対応をしている会社と予め連絡を取っておいてください。

3：定期的に契約内容を見直す

運用費用を抑えるコツ3つ目は、依頼する作業量が契約内容に見合っているかを定期的に確認することです。

ホームページの運用を続けていくと、いずれは

• 運用作業自体が徐々に減ってくる
• 時期によって作業量が増減する
• 自社で対応可能な運用作業が出てくる

といった変化も起こるでしょう。

そのため、契約時には作業量に見合った運用保守契約を結べていても、徐々に過不足が出てくる可能性があるのです。

前述の通り、定額契約とスポット契約を使い分けるのはもちろん、同じ定額契約でも作業内容が違えば依頼量も変わってきます。

ホームページの運用費をできるだけ抑えたいなら、年に1度は現在の契約内容を見直してください。

まとめ

本記事ではホームページの運用費用についてお伝えしてきました。

作業内容ごとの運用費用相場は下記の通りです。

運用費用の内訳は、大きく分けて3種類。

各作業ごとの費用目安は以下を参考にしてください。

1. レンタルサーバー費用：月額1,000円程度
2. ドメイン費用：月額〜1,000円
3. SSL費用：月額〜1,000円
4. コンテンツ更新費用：月額5,000〜30,000円
5. 監視・障害対応費用：月額5,000〜30,000円
6. セキュリティ対策費用：月額5,000〜30,000円
7. メンテナンス費用：月額1,000〜3,000円
8. アクセス解析費用：月額5,000〜100,000円
9. コンサルティング費用：月額5〜50万円

これらの費用目安を把握していれば、自社ホームページの運用費用も把握しやすくなるはずです。

実際に運用を外部に委託する場合は、以下のコツを意識して費用を安く抑えてください。

ホームページ運用費用は、作業量だけでなく、依頼先や契約方法によっても大きく変動します。

「管理会社が多すぎてどこに任せればいいかわからない…」
「どこまで運用をお願いするべきかアドバイスが欲しい…」
「契約するかは分からないけど、一度自社の運用費用を見積もって欲しい…」

という方は、ぜひお気軽に弊社へご相談ください。

まずは無料カウンセリングにて貴社の予算やホームページの運用状況をお伺いし、最適なプランの提案をさせていただきます。

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